こどものうた, 休日

息子たちがついに、太陽の塔に会ってきました。

太陽の塔。70メートルという、
この巨大な制作物に長男が興味を持ち、歌を作ってから、
気づけば4年も経ってしまいました。

遅ればせながら、ついに行ってきました。
大阪まで、太陽の塔に会いに。

改修工事が終わり、一般公開が始まったのが、去年の3月。
内部見学には事前予約が必要で、かみさんが毎月チェックしてくれていたのですが、
すぐに予約が埋まってしまい、なかなか予約が取れない状況でした。
それがこの2月にようやく、予約が取れたのです。

いざ出発です。
朝7時の新幹線に乗って、大阪に向かいます。

新幹線のお弁当
新幹線のお弁当
新大阪到着が10:20。

万博記念公園駅に着く少し前の電車の中からすでに太陽の塔の巨体はちらちらと見えており、四年越しの感動のご対面に、息子たちのテンションも自ずと上がります。
万博記念公園駅から見える太陽の塔はこんな感じです。

万博記念公園駅から見える太陽の塔
万博記念公園駅から見える太陽の塔

そんな太陽の塔を横目に、まずは特に次男が行きたがった「ニフレル」に立ち寄ります。
不思議な生き物達とメディアアートの展示に子供たち大喜び。

ニフレル
ニフレル

次に民博を見学。
まずはレストランでお昼を食べたあと、見学です。
世界中から集められた、美術品、工芸品、民族衣装、楽器などに触れました。
特に祭りで使われるトーテムポールや仮面など、
祭事や祈祷といった生活のための芸術を鑑賞し、人間の創造の原点をみた気がします。

民博に展示されているトーテムポール
民博に展示されているトーテムポール

さて、内部見学の予約時間、午後三時。
太陽の塔に近づくにつれ、その大きさをひしひしと実感できます。
裏側から入場するにあたり、裏の顔も確認し、息子の歌にもある通り、顔は3個ある事を確認できました。

太陽の塔裏側の真下で変なポーズをする長男。
太陽の塔裏側の真下で変なポーズをする長男。

顔の数については4個目の顔と言われる「地底の太陽」が内部に復元されたので、4個ある、という説の方が今は優勢なのでしょうか。
「たいようのとう」のYouTubeのコメント欄にも、顔、4個ですよー、といくつも寄せられています。

3歳(当時)の子供が考えた歌詞ですのでどうか、大目に見てあげて下さい…

さて、巨大な太陽の塔を見て、工作大好きな息子に
「いつか、こんな太陽の塔のような大きな造形物を作らせてあげたい!」
…と思いましたが、妻は自分でこのサイズの「うちのこ」を作りたくなった、とのこと。
「うちのこ」とは妻が作ったこんな造形物です。

うちのこ
うちのこ
70メートルのうちのこがもし実現すれば、すごい迫力ですね。
二人でいつか実現させてほしいものです。

内部への入り口、「地底の太陽」前で大阪在住のかみさんの友人、
草場さんファミリーと待ち合わせ、合流。

地底の太陽
地底の太陽

草場さんファミリーは、子供が男2人兄弟で、年もほぼ同じ。
何かとお世話になっております。
息子たちも同級生が一緒だと楽しさ倍増のようです。

地底の太陽前をガイドさんの案内に従って少し進むと、
息子の歌の2番にも出てくる「生命の樹」が見学できます。

生命の樹を見学する子供たち
生命の樹を見学する子供たち

真っ赤な背景は体内に流れる血を表現しているかのようで、一人の人間の中には真っ赤な血液が流れている事、三葉虫時代からヒトになるまでのさまざまな種類の生物のDNAが刻まれている事を、再認識させてくれます。
「あなたの体内のDNAには生物の進化の過程が刻まれている、つまり生命の樹が宿っているんですよ」
という太郎からのメッセージを受け取った気がします。
こんな風に言葉で伝えられない事を伝えられるのが、芸術の力でしょうか。

階段で最上階まで登ると息子の歌の4番に出てくる太陽の塔の腕の階段もちゃんとありました。
これは万博当時は非常階段として作られたものとの説明がありました。
腕の曲線に合わせて作るの苦労したんだろうなぁ。
息子が歌の最後に盛り込むくらい興味を持っていたこの階段の前で写真を撮ってあげたかったが、残念ながら撮影禁止です。
さて、内部見学もここまでで終了。
その後はららぽーとで、草場さんファミリーと一緒に夕飯を食べて、お別れとなりました。
見学にお付き合いいただき、本当にありがとうございました。

さて、太陽の塔の見学もこれでおしまい。
家族みんなの感想は…

ママ:
「生命の樹で岡本太郎は、地球の長い進化の歴史の中での一人の人間の存在など、ちっぽけなものだという事が伝えたかったのではないかと思った」
長男8歳:
「生命の樹は、思ったより大きかった」
次男5歳:
「生命の樹は、昔の生き物がたくさんいた」

それぞれ感想が違っていて面白いですが、自分なりになにかを感じ取ってくれたようです。

今回実際見てみて、内部の展示を見て初めて太陽の塔を理解出来ると感じました。
太陽の塔訪問の際は、外から見るだけでももちろん色々なものを感じ取れますが、
是非とも内部の見学をおすすめします。
内部の見学は事前予約が必須ですので、予約はお忘れなく!

最後に、館内展示より、岡本太郎さん直筆のデザイン画の写真を貼っておきます。

太陽の塔アイデアスケッチ(1)
太陽の塔アイデアスケッチ(1)
太陽の塔アイデアスケッチ(2)
太陽の塔アイデアスケッチ(2)
バネのような螺旋を描くグルグル線が何なのか気になりますが、
太陽の塔の誕生の過程がわかって興味深いですね。